2012年02月13日
あの市長は立派!
島田市の「がれき処理」について市長の裁断に多くの市民が反対している。
東日本大震災の地震と津波によって壊滅した市や町の「がれき処理」のことだ。
放射能で汚染されているかもしれない「がれき」を、市の焼却炉で処理したりすると、
子供たちや自分たちの健康被害が懸念されるとか、地元生産農家の商品がいわゆる
「風評被害」を受ける危険性があるなどと市長の意向に真っ向から反対している。
そこで、市長は「実際に焼却してみて、放射能の危険性があるのかどうか実験してみよう」
と提案した。立派! 全国のどの自治体の長もこの島田市長の心意気を汲んでほしいものだ。
私に言わせれば、「がんばろう日本!」など今回の大震災に対して日本国民みんなが
痛みを共有し、互いに助け合ってこの国難を乗り越えていこうという時に、
「健康被害が出たらどうしてくれるのだ」「風評被害の賠償をしてくれるのか」など
自分たちのことだけを優先する地域住民エゴがむき出しで、不快である。
せめて震災に遭われた東北の人たちの厳しい状況に思いを馳せ、
「もし放射能の問題がクリアーするなら協力しよう」と言ってほしかった。
よく「市民感覚」などと言われて、市民の意見や感情を取り入れることの重要性を
説いている論調を目にするが、市民感覚はいつも絶対正しいものだとすることは、危険があることを
この島田市の「がれき処理問題」は教えてくれているように思えた。
Posted by 塾長 at 23:29│Comments(0)
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