2012年02月19日
「英語教育について」 その1
「日本の英語教育の課題」その1
英語教育の改善が叫ばれてから久しい。
私が40代のころ、今から二十数年も前から、日本の英語教育の問題点が指摘されてきた。
その第一が、中学3年、高校3年、合計6年、大学まで入れると8年間も学習していながら、
簡単な英語も話せない、聞き取れない等のspeaking, listeningの面で特に問題があると
指摘されてきた。
これを解決するためには、最初に思いつくのが英語教師の英語力向上、
・・・だと思われるが、これは100年河清を待つに等しい。
私は、まず英語教育6年、8年というが、その中身が問題だと思う。
中学を例に取ると、週にたった3時間(1時間は50分授業)しか授業がない。
その時間だけで、speaking, listening, reading, writing の4つの領域を
バランス良く習得することなんて不可能なのは自明の理だ。
従って、まず「授業」の時間数を増やすこと。その上で、授業の中味を
listening, speakingにもっと時間をかける授業にすること。
教科書は近年だいぶ工夫されてきているが、授業時数が少なすぎるために
その改善点が授業のなかで生かされていないのが現状だ。
それに輪をかけて日本の英語教育をゆがめてきたのが、これまでの高校入試、大学入試問題だ。
これについては次回で。