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2012年02月24日

その3・・・テスト問題の落とし穴



    今回は、学校における英語テストについて考えてみたい。 定期テストで英語担当教師が英語の問題を作り、先生が採点をする。ごく当たり前に思われるが、ここにも落とし穴がある。
  <例>  次の英文の(  )の語を正しく書き変えなさい。
     ① Tom (  study  )  English every day.
   正解は、( studies )であるが、もし( studys )と書いて生徒がいたら 教師はどうしますか。
 おそらく私の経験ではほとんどの教師は、不正解として処理するであろう。

  これは確かに、正答は一つであるが、( studys ) の答えに半分の点数を与えることは間違いであろうか?
 studys も、studies も、音に出してみた場合には、まったく同じである。
 この生徒は三単現のSを理解している。 ただ、study のような語は、y を i に変えてes を付ける、
 ということをまだマスターしていなかったにすぎない。

  このようなことが起こる原因は、その1でも触れたが、
英語教育が reading や文法問題に偏りすぎてきたことにある。
もし、speaking, listening にも等しく力点が置かれていたら、
studies とstudys は一方が正答で、もう一方はまったくの不正解だという結論にはならないと思う。


  もうひとつは、教師がテスト問題を作るが、その問題そのものの質が問われなければならない。
 一人の新米教師が作った未熟なテスト問題も、英語教育に精通した優秀な先生が作成した問題も
 生徒にとっては同じである。

   良いテスト問題とはどういうものなのか、校内で検討してほしいし、
 採点に関しても、studys のような答えの扱いをどうしたらよいか、みなで検討してもらいたいのだ。
 そうした地道な教師の努力が、「英語嫌い」を一人でもなくすことにつながっていくと信じている。     

Posted by 塾長 at 13:07Comments(0)英語教育について