2012年05月04日
ドラマ「獅子の時代」に感動・・・その2
(ひょうきんポーズの孫娘)
官軍となった薩長軍が最新の銃や大砲を大量に備えて会津を攻める。
会津城落城の際、会津藩士やその家族、女性、農民などの
生き様がたまらなく切ない。死を覚悟して城に立てこもった数千人のサムライ。
ただ彼らの脳裏にあるのは死の覚悟のみ。
食料も弾薬も窮し、まったく勝ち目がない状況においても、
決して降伏しようとしない会津藩士。死への覚悟だけが彼らを支えていたに違いない。
自らを自らの藩の誇り・名誉のために犠牲にすることが当然のこととして要求されていたあの時代。
多くの犠牲を払った上で実現した明治という時代。
それから数十年後、日本は、最新軍備を大量に備えた米軍と戦争していた。
負けがほとんど確定した状況になっても、一億総火の玉となって最後の一兵
まで戦うことが日本人としての誇りだと信じ込まされた私たちの父母。
その姿が、あの時の会津藩士と重なって見える。
ただ死することだけを尊しとして行動することは、他から見るとまったくバカげているが、
彼らの精神は、その清らかさ、純粋さにおいて、放漫と怠惰の中に生きている現代の私たちに
衝撃と感動を与える。