2012年05月15日
「沖縄返還40周年記念日」
今日は沖縄が日本に返還されて40年の記念日だそうだ。
日米大戦最大の犠牲を強いられた沖縄の人々。
返還されても、米軍基地は残った。基地が占める面積は
沖縄本島の18%にもなる。約5分の1が基地である。
戦時には、米軍の圧倒的優勢な軍備に対して、白旗を上げて降参することも許されず、
自ら命を絶った一般沖縄人も多くいたと聞く。
返還後も、軍用機の騒音や事故、少女レイプ事件など色々な問題が
次々に起きた。そして、犯罪が起きても日米政府の協定によって米軍の犯罪者を引き渡しても
もらえず、犯人を裁判にかけることもできない状態が続いた。
もし私たちの街がこんな状態であったら耐えられるか?
沖縄は静岡からも遠い。普段は旅行以外には沖縄を考えることもないのが現状だ。
本州の私たちは、沖縄問題は沖縄と日本政府とアメリカの問題だと考えてしまっている。
沖縄基地の戦略的意味は、中国、北朝鮮などの状況を考えると重要だということはわかる。
が、それを最優先してしまうと、現状は変わらない。日本は憲法で戦争を放棄し、
米軍に日本本土を守ってもらう他力本願のような姿勢を維持してきたが、
それこそ、この沖縄の問題の本質である。
世界のどの国が、永久に戦争を放棄し自国を同盟国の軍隊に守ってもらい続けている国があろうか。
日本の国民の財産、命を守るのは、日本の民でなければならない。それで足らなければ
同盟国に助けてもらうのは仕方ない。
まず最初にすることは、敗戦後、米軍から押し付けられた現憲法を廃止し、
これからの日本の生きる道を照らす自らの憲法を作ることこそ、
あれだけ苦しめられてきた沖縄県民の苦悩に報いる道だと思う。